January 11, 2006

願い

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晴れ。今日も暖かい。

鏡開きと言う事で、恒例のぜんざい会。その分稽古が早く終るとあって、子供達もちょっとうきうき。

が、最初の黙想が終って面をつけていると、私の受け持っているちびっ子の一人が半泣きで私の前に座った。小学校一年生。
「先生…なんかね、今日ね…剣道したくない気持ち…」
「ん?」
「なんかわかんないけどね…(もう泣いている)…剣道したくなぃ…」
もう涙がぽろぽろ。そうか、サボりたいのかと吹き出しそうになるのを堪える。
「そうなの。どこか痛いの?お熱ある?」
「ううん」
「いつからしたくなくなったの?」
「今日ここに来てから…」
「どこも悪くないのにお休みしていいとは先生は言えないよ」
「…はい…」
しばしお互いに沈黙…。
誰でもサボりたい時はあるよね、気持ちは分かる。でもね…って話を言って聞かせると、
「一時間だけがんばります」
と。あー、今日は一時間も無いんだよー(^^;。

どの子も必ず通る道。慣れてくると次はどうやってサボろうかと考える。もう少し大きい子供だったら言いたい事は山ほどあるんだけど、何せ小一。忍耐だの努力だのという言葉を掲げて、理想論を語っても萎縮するだけ。今は稽古が終った時「やっぱり休まないでよかった」という感覚を何となくでいいから感じてくれればそれでいいかな。かわいい子供達が剣道を好きになってくれることだけが願い。

小さな子供だからこそ、これからの剣道人生がかかっているのかと思うと、いや、剣道以外にも大きく影響するから、子供達が投げ掛けてくる問題に柔軟に答えていかなくてはと思う。いろんな子がいて、いろんな親がいて、いろんな家庭があって。答えはひとつじゃないから。

保護者の方から、学校で「剣道始めてから変わりましたねー。剣道させてよかったですね。」と言われました、という話を伺うと、とても嬉しい。嬉しい反面、責任重大だな、と。

なんてね、真面目な事考えてたりもします。

投稿者 chobi : January 11, 2006 11:23 PM
コメント

chobiさん、こんばんは
すごく、いい話ありがとうございます。
誰しもありますよね、どうしても気が乗らない時って。
稽古がきついとなおさらにね(^^;
僕は、たま〜に「外走ってきます」って逃げ出していました。たま〜にね(^^;
僕も、やっぱり頑張った分だけ練習や試合に生きてくると思いますし
普段においても続けることの大切さとか、我慢することを覚えるための
いい経験だったと、今になって思っています。
そこで、一つ質問。
先生になられるほどの御方は、もちろん稽古をサボったり
サボっちゃおっかな〜♪って浮かれたりしてませんでしたよね。
( ̄ー ̄)ニヤ〜リッ

Posted by: おおじろう : January 12, 2006 08:34 PM

>おおじろうさん
おはようございます^^
あ、いえ、いい話と言いますか、自分への戒めとして書いてます(^^ゞ

おおじろうさんも何か武道を?
もしかして剣道だったら嬉しいな〜♪
剣道って…他のスポーツも同じなのかもしれませんが、最終的には自分との戦いです。恐れや迷いをどう振り払って心を無の状態にするか、それは理屈ではなくて、普段の稽古の賜物だと考えています。
私自身、未だ無の境地には達していません。
一生無理だろうな〜。だから面白いんです。

>先生になられるほどの御方は、もちろん稽古をサボったりサボっちゃおっかな〜♪って浮かれたりしてませんでしたよね。
むむっ…ど、何処かから見られている??
浮かれっぱなしですみません…(^^;

なので、子供達には「先生も休みたい事あるんだよ〜。だから気持ち分かるよ。」と言って(言い訳?)います^^

Posted by: chobi : January 13, 2006 08:38 AM

chobiさん、こんばんは
僕がやってたのは、柔のほうです。
といいましても、高校の部活でやっていた程度で
しかも、練習怠慢もさることながら、体格にも恵まれず
投げられに、毎日通っていました。
かなりの重労働です(T_T)
ってそうゆうことじゃないですね。(^^ゞ
それでも、毎日通っててよかったなって、本当に思います。
そんな中、武道場の壁を挟んで隣で、ビシバシッと剣道部が頑張ってたのを覚えています。
剣道は体育で、半年ぐらいやってました。
なかなか楽しくて、きっと僕は剣道の方が向いているんだなどと思い
涙ながらに部活に行っては、ぽ〜ぃぽぽ〜いっと投げられていたような気がします。(T_T)
と、まあいろいろ愚痴は出てきますけど、結局は楽しいから毎日通っていた訳で
子供たちも、なんだかんだで楽しんでるんじゃないですかね。
疲れを知らないとなお更に(^^
chobiさんは、もうどれぐらい剣道を続けてはるんですか?
おっと、これを聞いてしまうと年齢がばれる( ̄ー ̄)ニヤニヤ〜リッ
ただの冗談ですので、答えは伏せていてもらったらいいですよ(^^ゞ

Posted by: おおじろう : January 13, 2006 06:51 PM

>おおじろうさん
おおじろうさんがされていたのは柔道だったんですね〜。
柔道は大変そうですよね。怪我も多そうだし。
体格の問題はありますね〜。私は小さい方なので(イマドキの六年生レベル)、身長が高く手足の長い人に勝とうと思うと、数倍の努力と技が必要になります。あと10cm背が高かったらと親を恨んでみても、私より身長の低い母親には「ばあちゃんに言って」と言われました…;

私が教えている道場は他と比べてもかなり厳しいので、子供達はつらいだろうなーと思います。
私も稽古中は容赦はしませんので、泣こうが喚こうが(喚く子はいませんが^^)手抜きはさせません。
稽古が終って面を取った子供達は、頭からほわわーんと湯気を立ち上らせ目を真っ赤にしていますが、とても充実したいい顔をしています。
勝ち負けではなく、日々の稽古に喜びを感じてくれると嬉しいのですが、そこまで行くにはたくさんの壁を越えなくてはいけないですよね。

私の剣道歴ですか?
う〜ん…。
>答えは伏せていてもらったらいいですよ
って、伏せたくなるような年齢だとお察しですね?
ご想像にお任せします^^

Posted by: chobi : January 14, 2006 01:07 AM
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