January 23, 2010

共に生きる

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義父は工芸作家です。

今はもう故郷の田舎に住んで
作品を作りながら自然と共に暮らしています。

太陽と共に目覚め
野の花を生け畑を耕し
日が暮れれば眠る。
そんな暮らしの中から生まれてくる作品は
機能的で力強く尚且つ美しい。

義父を慕って訪れる人たちに
手作りの料理やお酒を振る舞い
共に笑い語り合う義母。
まだ名も無い若い頃東京に住み
食うや食わずの生活の中で作品を創り
電車賃も無かった二人は
日展に提出する作品を本郷から担いで歩いたとか
六畳一間で家族5人重なり合って眠ったとか
昔の苦労話を笑いながらする。

「お父ちゃん(義父)に捧げた人生」
と言い切る。

「お母ちゃん(義母)が裏の林で拾ってきたんよ」
拾った木の枝を元に創られた新しい作品を見せる義父。

「連合い」とか「伴侶」という言葉が浮かぶ。

共に生きるとはこう言う事なのだとしみじみ想う。

投稿者 chobi : January 23, 2010 11:07 PM
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